書き始める前に、対象を一人に絞ってみる

実際のお客さま全員を一人に限定する必要はありません。原稿を考えるときだけ、「開業したばかりで、紹介先に見せるサイトがない人」のように、具体的な状況を置きます。

その人が知りたいのは、制作側の得意な技術名よりも、何を準備すればよく、何ができあがり、どう相談すればよいかもしれません。読み手の状況を先に決めると、説明の順番を選びやすくなります。

紹介文に入れたい5つの情報

  • 対象:誰の、どんな困りごとに対応するか
  • 内容:実際に担当する作業は何か
  • 成果物:依頼後に何を受け取れるか
  • 条件:対応できる範囲と、事前確認が必要なこと
  • 流れ:最初の相談から納品まで、どう進むか

たとえばサイト修正なら、「Webのお悩みを解決」より、「文章差し替え、リンク修正、スマホでの表示調整など、既存サイトの一部を確認して修正」と書く方が、相談の対象を判断できます。対応可否は既存の環境によるため、その確認が必要であることも添えます。

抽象的な文章を、作業が見える文章に変える

サービス紹介の書き換え例
元の表現具体化した表現
高品質な記事を制作します読者の疑問と記事の目的を整理し、構成案・本文・参照元をまとめます
柔軟に対応します対応範囲を確認し、初回公開と後から追加する作業を分けて相談します
安心のサポート納品時に更新方法を共有します。公開後の修正は内容を確認して別途相談します

書き換え例は、実際に提供できる場合だけ使ってください。確認回数や返信時間を具体的に書く場合も、自分の運用で守れる条件を先に決める必要があります。

実績が少ないときは、判断材料を別の形で示す

受託実績がない段階で、架空のお客さまの声や導入成果を足す必要はありません。自主制作のサンプルと、その中で何を考えたかを説明すると、提案内容や表現の方向性を見てもらえます。

KSCの制作解説では、架空ブランドの自主制作であることを明記し、文字・色・写真・導線をどう組み立てたかを紹介しています。サンプルが実在する依頼の成果だと誤解されないよう、本文と一覧の両方で区別します。

原稿を作るための質問シート

まずは箇条書きで回答する
誰から、どんな相談を受けたいですか。
最初に確認する情報は何ですか。
自分が担当できる作業はどこまでですか。
相手に用意してもらうものは何ですか。
対応できない依頼には、どんなものがありますか。

回答を短い段落に直し、見出しを付けたら、初めて読む人のつもりで確認します。「これを読んで相談内容を書けるか」を目安に、不足している条件を補います。文章の雰囲気を整えるのは、その後でも間に合います。